花とアリス

出演:鈴木杏(荒井花)、蒼井優(有栖川徹子)、郭智博(宮本雅志)
テリー伊藤相田翔子阿部寛広末涼子大沢たかおほか
音楽・脚本・監督:岩井俊二

意外に色んな役者さんが出ている。北陽の虻ちゃんも出ていたりして驚いた。
鈴木杏さんと蒼井優さんの本当に自然な演技が良かったと思います。二人のファンには堪らないというか、映画というよりも二人のプロモーションビデオを観ている感じ。いや、もちろんちゃんとしたストーリーはありますが。
郭さんは、本当に優柔不断というか押しに弱いというか、そんな感じの性格が100%顔に出ていて弱々しい感じが、好きな人には堪らないね。まぁ、ああいう性格じゃないとこんなストーリー有り得ないと思うけど。
単純に「あー高校生っていいなぁ」と思いました。戻りたい(笑)青春し直したいよ。でも、戻ったら戻ったで嫌なんだろうけどね。色々面倒だよ、高校生の恋愛は。でも、独特の雰囲気があって良いんだよねぇ。あの感じが懐かしい。
なんかさ、なんで大人になっちゃうと高校生のときみたいな青い恋愛って出来ないんだろう?って考えたんだけど、大人になると一人で恋愛するようになるからかなーって思った。いや、高校生のときだって恋愛は自分一人でしてるんだけどさ(厳密に言うと自分と相手だけど)、なんか絶対に確実に友達が付きまとうじゃん、良くも悪くも。恋愛してても友達と遊んでても、彼氏のことと親友のこととが頭を同時進行で駆け巡る。なんか色々配慮しなくちゃいけなかったりして悩んだりする。でもさ、ある程度大人になると小さいことでは友達に相談しなくなったり、実際話せないことが増えてきたり、昔よりは多少自分自身が器用になって一人でなんとかしようとしたり…だから、青さがなくなるんだよなぁ、きっと。若いと自分の気持ち、赤裸々に晒せるのよ。
この映画を観ててそんなことを考えました。花とアリスの関係性とか見てると、やっぱ高校生らしいなって思うもん。でも、羨ましいな、あんな関係。宮本のことでギクシャクしても、二人は二人なんだよね。ずっと前から友達なんだし、これからもきっと友達なんだもん。そう考えると、この「花とアリス」ってタイトル深いなぁ〜なんて思っちゃったりします。
大人になったら花とアリスみたいに、あんなに爽やかに男の取り合い(そんなあからさまなもんじゃないけど)出来ないもんなぁ。海で取っ組み合いの喧嘩とかもしたけど、結局あれは爽やかに感じたもんね。サッパリとした感じもあったし。花とアリスは何年経ってもずーっとあんな感じの二人で居て欲しいなーなんて思います。

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