手の上のシャボン玉

出演:船越英一郎、榊原郁恵、石原さとみ海東健雛形あきこ池田努、濱田万葉、あいはら友子、吉田鋼太郎、村田雄浩ほか
原作:あいはら友子
脚本:矢島正雄

3回も泣いてしまいました。
これは難しい問題ですよね。当事者にならないと完全には理解できない。
「家族を助けるためなら肝臓くらい簡単にあげろよ」なんてとてもじゃないけど言えない。これを観て改めてそう思いました。そんな簡単な問題じゃないですね、本当に。
一人一人それぞれに自分にとって大切な存在の人がいる。その人がもし生体肝移植を必要とすれば、当然自分が力になってあげたいと思うだろう。絶対に死なせない、助けるぞと思うだろう。でも、もし自分の大切な人が他の誰かのために生体肝移植をすると言いだしたらどうか。正直、誰でも複雑な気持ちになるのではないか。一転の曇りもなく清々しい気持ちで勧めることなんてきっと出来ない。誰もが誰かを心から心配するがゆえにズレていく思い。崩れていく絆。
どの登場人物の気持ちも手に取るように分かって、全員に共感できたから余計に切なかった。どう決断するのが一番良いのか、はっきり言って分からない。本当に難しい問題です。
キッチンで雄一と有希恵が口論になり、最終的には雄一が有希恵を抱きしめるシーンがとても切なくて一番印象に残ったシーンでした。船越さんと榊原さんの演技力が素晴らしかった。
再来週のDRAMA COMPLEX青木さやかさんが主演なんですね。すごい出世だ。