青い春

出演:松田龍平(九條)、新井浩文(青木)、高岡蒼佑(雪男)、大柴祐介(木村)
山崎裕太(太田)、忍成修吾(吉村)、塚本高史(野球部員)、EITA(オバケ)、山中零(レオ)、英玲奈(女子高生)、竹永喜隆(江上)、鈴木晋介(田中先生)、大宮イチ(大木先生)、鬼丸(鈴木)、KEE(他校の番長)、KENTA(水口)
小泉今日子マメ山田(花田先生)ほか
原作:松本大洋
脚本・監督:豊田利晃

本当に‘青い春’といった感じです。痛烈で過激な内容ではありますが、ラストはやっぱり良い。ほとんど余韻を残さずにエンドロールにいくのが豊田監督らしい。
男子校生が観たらどんな真面目な子でも「明日からちょっとあんなふうに学校を闊歩してみたいな」なんて思ってしまいそうな映画です。そして、ブレザーより学ランの方がカッコイイことに気づきます。やっぱ男らしいよ、ブレザーよりも学ランの方が。
男の友情って良いな。女には味わえない感覚だろうから羨ましい。もちろん女には女の友情があるけど、きっと男から見て羨ましがられるようなものじゃないと思うから、男同士の友情には憧れてしまう。一見サッパリしてるんだけど、何よりも力強いという感じでカッコイイ。女はねちっこいから嫌なんだよ、うっとうしい。だから、あんまりむやみやたらと友達は作りたくないんだよね。で、結局、私は友達が少ないわけです(笑)…だけど、だからこそ私が友達と思ってる人とだけはとことん深く付き合ってるし、嫌いな奴もいません。まぁ、最近はほとんど会う機会がないんですが。それでも別に良いんです。
あの結末には一瞬、空虚感が襲います。悲しいとかショックとかいう感覚よりも、心にポカンと穴が空くというかフッと力が抜けてしまうような感覚。
儚かったなぁ、なんか。まぁ、現実なんてそんなもんです。本当に青臭い少年達の青春映画でした。

青い春 [DVD]

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