Lost In Translation

出演:ビル・マーレースカーレット・ヨハンソン
ジョバンニ・リビシ、アンナ・ファリスマシュー南、ダイヤモンド・ユカイ、合田茂一ほか
監督:ソフィア・コッポラ

爽やかな映画。洋画のわりに、という表現が正しいか分からないが、淡々としているところが良かった。これはLOVEというよりも人間愛という感じ。全体的に物悲しい雰囲気のつくりになっていて、最初のほうのシーンでシャーロットが電話を切ったあとに泣く姿はものすごく切ない。
誰にでも漠然とした悲しみや孤独があると思う。具体的にそれが何かは説明できなくても、一人になるとふと悲しくなる。切なくなる。寂しいと感じる。自分の人生って一体何なんだろう?と絶望的にもなる。でも、そんなふうに思っているのはきっと自分だけじゃないはず。ボブとシャーロットはお互いの心の空白に、ちょうど良い具合にお互いが入り込んでいく形で親しくなっていった。
私は個人的には、シャーロットが一人で色々なところに出かけるシーンが好きだった。言葉はなくともシャーロットの抱えている孤独が伝わって一緒に悲しくなった。
ラストシーンの二人が抱き合うシーン、素敵です。
だけど、この映画すごく弱っているときには観るのが辛いかも。ラストまでいって多少なりとも元気を貰える前に、なーんか鬱になって観ていられなくなりそうだ。

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

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