旅行

行きたくないな、行けないなと思っていた旅行に結局は行ったのですが、やっぱり行って良かったなと思えた自分がほんのちょっとだけ嬉しいです。
あんなに楽しいババ抜きはないし、あんなに穏やかな車内もない。あんなに結束した仲間にはめったに巡り逢えるものではない。
私はもしかしたら、そんな貴重なものたちを簡単に手放そうとしていたのかも知れない。もちろん、今でもその迷いは続いているし、先のことは分からない。どんなに嬉しくても、良い状態でも、浮き足立つことなく、自分を見失わないようにしなければ、私の未来に幸福はないと思う。
それから、もうひとつ・・・
あの人が、私が考えている以上に、自分のことを真剣に想ってくれているということが今回よく分かった。だからって、何もしてあげれないけれど、もっと大事にしようと思った。もっと話す機会を増やそうと思った。
私に直接投げかけられる言葉よりも、その人が誰かに相談したり、私のことを話したり…そんな言葉たちが妙に私の胸を打つ。
愛情表現が下手な人だ、と思っていた自分はやっぱりまだまだ子供だ。本当に人を愛したり想ったりすることは、私が考えているものよりも、ずっとずっと繊細なことだったんだ。