クレイマー、クレイマー

出演:ダスティン・ホフマンメリル・ストリープジャスティン・ヘンリー、ジェーン・アレキサンダーほか
監督:ロバート・ベントン

良かった。泣いた泣いた。
ビリーって可愛くないんだけど、可愛いんだよね(笑)愛らしいというか、もうギュってしたくなっちゃう。
僕と彼女と彼女の生きる道」はこれを参考にして作ったのかな。でも、この作品は79年の作品だから、この映画は離婚裁判の先駆けというか、判例になるようなものなんですよね。メイキングでも言っていたけど。今では普通のことかも知れないけど、子供を持つ夫婦が離婚することになって、親権について争うとき、何を一番重視しなければならないのかとか、どう決着つけるのが一番幸せな決断なのかとか、それは誰にとっての幸せなのかとか、すごく難しい問題なんだと思う。
離婚して夫婦じゃなくなっても、子供にとってはパパはいつまでもパパだし、ママはいつまでもママだから二人とも大好きだし、本当は3人で一緒に居たいに決まってる。でも、夫婦関係が成立しなくなれば別れは仕方ないわけで…子供からしたら、本当、親の都合で勝手に悲しい思いをさせられるだけなんだけど、でも、それは仕方ないことなんだと思う。その傷を癒すのは結局、ママでありパパであると思うから。
裁判でジョアンナが涙するシーンと、最後にパパがビリーに「これからはママと暮らすんだよ」って言うシーンとか泣いた。で、ビリーも泣いちゃって、一緒にフレンチトースト作って微笑み合って…あそこら辺のシーンは最高にいいね。それで、ラストのあの結末でしょ。もう素晴らしいですね。
クレイマー家の結末としては、新しい家族の在り方を見つけることが出来たってとこでしょうか。あのラストは幸せな結末だったと思います。離婚しないのがそりゃ一番良いけど、ビリーはパパとママにちゃんと愛されている幸せな子供って言えるんでしょうね。