ぼくを葬る
出演:メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキほか
監督:フランソワ・オゾン
うーん…なんか簡単に語ることはできないかな。すごく良かった、としか言えない。
とにかく演技が上手すぎ。外国の役者さんを見て、上手いな、とかあんまり思ったことないんですけど、主人公ロマン役のメルヴィル・プポーと祖母役のジャンヌ・モローがかなり良い味を出していました。あの二人のシーンがいちばん好きだし、印象に残っている。あとはロマンと姉との電話での和解っていうのかな、あの公園のシーンが最高に素敵でした。こっそり写真撮ってるのとか泣ける。
そして、ラストの綺麗なこと。要所要所で出てくる幼少期の自分と出会うロマンという演出もかなり気に入りました。死というものを考えさせられたというよりは、ロマンという一人の男の最期をただただ見たという感じでした。そういう意味ではこの前観た「死ぬまでにしたい10のこと」のほうが自分と重ね合わせたり出来たかも。まぁ、主人公が女性だったし。
淡々と死へと進んでいく男の、平穏を装って過ごす日々が美しく切なく描かれていて良い映画でした。
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