部屋が決まったり、契約日が決まったり、入居日が決まったり…いざ、本当に一人暮らしが始まるのかと思うと、毎日寂しくて仕方ない。卒業するまでは家族から離れてやっていこうと自分で決めたのに、不安ばかりが押し寄せる。単純に祖母のことは一番心配だし、帰っても誰もいない、夜眠るときシーンとし過ぎて寂しいんじゃないかとか、想像しただけで弱気になってしまう。勇気を出して一歩を踏み出さなきゃ何も変わらないのに。
だからって今更やめられないし、やめるつもりもないんだけど…。ただ、出来ればずっとこのままでいたいなんてバカなことを考えてしまったりする情緒不安定な今の自分をなんとかしたい。

というような内容のブログを更新しようとしていた矢先のこと(3月23日)
寂しい、心配で仕方がないと言って祖母が泣いた。その顔を見て私も泣いた。私は本当にこのまま行ってしまっていいのだろうか。祖母をこんなに悲しませてまで家を出る意味があるのだろうか。結婚をして家を出るのとは違う。勤務先が遠くなり、仕方なく引っ越すのとも違う。自分で決意したこととはいえ、冷静になれば本当にただの我が侭だと思った。
理屈とかそんなのはどうでもいい。とにかく今、祖母を悲しませている自分がすごく嫌だった。もし、自分がいない2年間の間に祖母が倒れたらどうしよう、急死でもしたらどうしよう。そんなこと考えたらきりがないし、仕方のないことではあるけど、絶対に一人暮らしをしなきゃいけないわけではないのに、そんなことでもう二度と会えない、一生後悔するなんてことになったら本当にやりきれない気持ちになると思った。
それはもちろん祖母だけのことではなくて、両親や兄に対する考えだって同じだ。どうせいつかは必ず別れが来るわけだし、嫌でも離れ離れになる時が来る。なにも今、自ら望んで一人になることもないんじゃないかなんて考えていたら、もう一人暮らしするのを取り消したいって思うようになった。
私が一人暮らしを始めると決まってから祖母はもちろんだけど、母も父も兄までも心なしか暗くなっていた。無意識だろうけど、そんな家族の様子を見て一人うしろめたい気持ちになっていた。部屋を整理しながら、何度も溜め息をついて、憂鬱になって…こんな精神状態で4月から一人で大丈夫なのか?って感じだった。
だからって家族のせいにするわけじゃないし、最初に一人暮らしをしたいって決めたのも完全に私自身だし、今やめようとしているのも私自身。
まず、このことを父に話したら父はノリノリでやめちゃえと言った。正直最初から本当は行ってほしくなかったんだと言っていた。母には恐る恐る打ち明けたのだが、横になっていたのにガバっと起き上がるもんだから、やっぱり「今更なに言ってんの!」なんて怒られるかなって思ったら「本当に?なんか分かんないけど、今ホッとした」と言った。兄は基本的に茶化すタイプの人間で「なんだよ〜引越し楽しみにしてたのに。でも、印鑑登録しなくて済んで良かった」と言われた。最後に祖母に話したら、やっぱりまた泣かれた。
これでいいやって思った。妥協とか仕方なくっていう気持ちで家に残るんじゃない。今は本当に心からこの場所にいたい、家族と一緒にいたいって思う。面倒な部分も思いきり甘えてしまう部分もいっぱいあるんだけど、そんな今までどおりの自分でいようって決めた。もちろん、ここまで話が進まなければ当然気が付かなかった感情だと思う。
ここ数週間、結局自分の独りよがりだったような気もするし、もちろん言葉では言い表せないほどの複雑な思いが心の中にあるんだけど、今、自分がこの決断を出来たことは本当に良かったと思っています。
昨日の大学での面談では、3年からまたちゃんと頑張れば4年で卒業出来るよと言ってもらい、やっぱり頑張らなくてはという新たな決意を抱くことが出来た。家から遠いなんて甘ったれたこと言ってないで死ぬ気で頑張ります。
一人暮らしを応援してくれた人もいたので、なんだか少し申し訳ない気持ちもあるのですが、自分の生き方を決めるのは自分でしかないとやっぱり思うし、最終的に私が決断したことを友人、知人には応援してもらいたいって言うのが本音です。とにかく今は清々しい気持ちで決断できたので私自身はスッキリしています。