となり町戦争

出演:江口洋介原田知世瑛太、飯田孝男、小林麻子、辻修
菅田俊余貴美子岩松了ほか
監督:渡辺謙作
原作:三崎亜記

まずは舞台挨拶。てか、高校の通学以来久々に川崎に行ったら結構変わっていて驚いた。いつのまにラゾーナ川崎なんて素敵なスポットが出来ていたの?知らなかったよぅ!よりによって私が高校卒業してからオープンするだなんて。今の川崎周辺の高校生達はあそこで遊びまくりだろうな。何でも揃ってるし、広いもん!おしゃれだし!ずるい!(笑)
そんなことより、そのラゾーナ川崎の5階に109シネマズ川崎があるんですよ。だから、映画観るまでの間めちゃめちゃ遊べたよ。結局、友人の都合が悪くなって母親と一緒に行ったんだけど、二人ではしゃぎ過ぎた(笑)なんか大広場でプリキュアのライブみたいなのやってて、幼稚園くらいの女の子とその親たちがいっぱい居たよ。人気なんだねぇ。
で、私は江口さんを生で見るのも原田さんを生で見るのも初めてだったんだけど、やっぱり役者さんは違うね。今までお笑い芸人とかはよく見てきたんだけど(笑)オーラが違うわ。ラッキーなことに友人が取ってくれたチケットが一番前だったので(端の方だけど)かなり近くで見ることが出来た。江口さんは最初歩いてきた姿を見て「でか」と思った。私の周りには男性でそれほど高身長の人はいないもんで…で、思いのほか細くて本当にスタイルがいいなって思った。プラス、なんだかキラキラしていて爽やかで眩しかったぜ(笑)原田さんは本当に綺麗。なんかお人形さんみたいだった。本当にあの年齢には思えないほどで可愛さもあって、これまたキラキラしていて見とれちゃった。すごい小柄で監督も江口さんも大きいから、余計に可愛らしかった。
左から渡辺監督、江口さん、原田さんの順で立っていて私は原田さんのほう(右側寄り)の席だったから、原田さんは特に一番近くで見れたし、その席だったからこそ、江口さんのちょっと素な笑顔を見ることが出来た…と思う(笑)というのも、渡辺監督、江口さんの順で最初の挨拶をしてマイクが渡っていき、江口さんが喋り終わった後に原田さんに渡すんだけど、そのときの「はい」っていう少しはにかんだ笑顔!なんてカッコイイんだ!と思ったよ。ドキッとしてしまった。あんなこと、自分がされたら失神しちゃうなぁ(笑)
まぁ、とにかく舞台挨拶はこんな感じでした。また、生声がいいよね。江口さんは低くて渋くて、原田さんは声までめちゃめちゃ可愛い。透明感があって素敵でした。
さて、内容ですが、予想以上にというか意外にと言ったら実に失礼なんだけど、本当に面白い映画だった。ただ、原作の方を読んでいない人にとってはどうなのかなぁとも考えた。もしかしたら、本当に訳が分からないまま終わってしまう感覚なのかも。もともと、シュール過ぎるし。でも、小説と異なるラストがなんともいえず良かった。エンドロールが流れたときには「ほー、なるほどね」なんて感心してしまった。ある意味、小説よりもバッドエンドだったかもしれないけど、ゾクゾクするようなラストでした。
映画中、隣りの母が妙に笑っていた(といっても会場の人はほとんど大きな声を出して笑う雰囲気ではなかったので、かなり小さい声で抑えてだったけど、みんながそうだったのかな)交付式のやりとりだとか、ちょっとコミカルな演出とかに。シチューのシーンは会場中が笑っていたね(笑)私も笑ったけど。
一番、印象に残っているのは下水道のシーン。公開中のものだから、あんまり詳しく書くと良くないけど、あんな江口さん今まで観たことなかったなぁ。普通、普通とは言ってもそれほどじゃないだろうって思ってたけど、本当に心底普通だった。進藤先生やあんちゃんだったらあの下水道どうやって通るだろう?とか考えたけど、絶対にあんなふうにはならないだろうなぁ〜なんて。まぁ、進藤はスーパー過ぎるけど(笑)アフロ男が迫力ありすぎて(というかイカれ過ぎて)怖かった。北原が可哀想だったよ。私だったら、てか女だったら?あんな状況に追い込まれたら失神とかしちゃってるんじゃないのかな。まぁ、北原も失神寸前というかビビりまくりで、もうボロボロだったけど。そういう、ある意味、映画の主人公とは思えない人物像の男性を本当にうまく演じてたなぁと思いました。そのシーンだけでなく、江口さんの色んな顔が観れる映画だと思います。
香西さんは最初、本当に機械的で凛としていて、でも、それがだんだん、いわゆる普通すぎる感覚を持った北原と関わることで徐々に変わっていく。表情までもがどんどん色づいていくようで、その演技が素晴らしかった。二人のやりとりはかみ合ってないようでかみ合ったりしているので、それがまた面白い。まぁ、95%ぐらいはかみ合ってないんだと思うけど(笑)
瑛太さんの出番が思いのほか少なく…。まぁ、最初から役柄は分かっていたけど。でも、北原とのあのシーンによって小説より明らかに人柄だとか兄弟愛とかが見えたような気がする。小説で北原とのシーンはあったっけ?多分なかったような…ずいぶん前に読んだから自信ない。でも、映画でのあのやりとりは重要だったと思う。ああいう会話は少なくとも原作にはなかったから。
最後の最後まで観ている側としてはほぼ北原と同じような感覚を持ちながら観ているので、入り込めたのかなぁと思う。ある意味ずっと頭の中に「?」マークが存在しているかのような感覚。もちろん話が分からないって意味じゃなくて「戦争」という業務に関しての疑問。
正直、もう一度観たいな。またラゾーナにも行きたいし(笑)もう一回くらいは観てみるかな〜。
【原作↓】

となり町戦争 (集英社文庫)

となり町戦争 (集英社文庫)

【サントラ↓】
となり町戦争 オリジナル・サウンドトラック

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