となり町戦争/三崎亜記

2ヶ月ほど前、帯に江口さん&原田さんが載っていたので思わず買ってしまいました。それで、その日のうちに一気に読みきりました。なんせ、小説にしてはめちゃめちゃ短い話だったもので、もう一気にブアーっと2時間くらいで読破しました。
これは評価がくっきり分かれそうな作品だと思います。私自身は読んでいる最中に「つまんないな」と思うことはなく、むしろ「結末が気になる!」という感じでスラスラ読めたんですけど、実際に読み終わってみると「で、結局なんだったわけ?」と思ってしまう。シュール、シュールとは聞いていましたが、本当にシュール。きっとこれが三崎さんの世界観なのでしょうけど。ってか、三崎亜記さんって男性なんですよね。名前だけ見たら完全に女性かと思うよ。
これは結局、恋愛小説なのかな。そのつもりで読んでなかったから、後半はほぼ恋愛モノに移行していって、それがちょっと受け入れづらかった。でも、いわゆる‘戦争’みたいなシーンはほぼ皆無なのでそれは良かった。というか、その「実際には目に見えない戦争」こそがテーマだったりするわけですが。銃で撃ったり、血が流れたり、戦車が出てきたり…そんなことはまったくない。
来春、江口洋介さんと原田知世さんの共演で映画化されますが、こういう感じの小説は映画化されたほうが面白くなりそうです。すごく面白い小説は映画化されるとスケールが小さくなっていて大抵はガッカリしてしまうけど、小説の時点でそんなに膨らんでないようなら、映画化の際にはたくさん色が付けられそうで期待できます。まぁ、もちろん監督次第ですけど。
でも、あれだけ短いストーリーを映画化するんだから、それこそ本当にいっぱい脚色するんだろうな。本の中では3回も濡れ場シーンがありましたが、その描写も映画になるんでしょうかねぇ。
撮影自体は終了しているそうですが、どういう雰囲気でどういうジャンルの映画になったのか、まだサッパリ分かりません。渡辺謙作監督のこともよく知りませんし、一体どんな映画になるんだろう。これまでの監督作品は「プープーの物語」「ラブドガン」だそうです。観たことないんで、観てみようかな。これが面白かったらきっと良い映画になる!はず!笑
つまんなかったら、どうしよう(T▽T;)

となり町戦争

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