家族のことで悩む

うちは現在、お父さんとお母さんとおばあちゃんと私の4人暮らし。おじいちゃんは私が中学生の頃に亡くなって、お兄ちゃんは最近栃木に転勤になったので、家を出て、寮生活を送ってる。
両親はびっくりするくらい仲が悪い。それはもう慣れたし、私も大人になったから悩むこともやめた。両親の仲がどうであれ、私にとって父親はあの人だし、母親はあの人なわけだから、自分がそれぞれとちゃんとコミュニケーションが取れてれば、それで良いって思ってる。母から父に対する不満を聞くことも、父から母に対する不満を聞くことも、自分を介してでも、一応夫婦が繋がってるんだと思えば、全然苦痛ではないから。
悩んでることといえば、やっぱり祖母のこと。母と祖母はケンカばかりだし、父はよく見てくれてるほうだけど、心の奥底で本当は面倒だとか嫌だとか思っていることが、私には分かる。言葉の節々や顔の表情ですぐ伝わる。それを見るのが私は嫌だ。母が祖母を怒鳴るのを見るのもすごく嫌。
なぜだか、うちの両親は祖母のことで異様なストレスを感じているようで、優しさを感じられないどころか、うっとうしいとさえ思っているような気がする。もちろん思いやりを感じるときだってあるんだけど。
二人とも毎日外で働いて帰ってきてるわけだから、気持ちは分からないでもない。祖母は耳が遠いから会話をするにも一苦労だし、それでいて元気で口も達者だから言い合いになるし、頑固だし。
私だって、たかが学生だけど、自分の生活に必死だったり何かで悩んでいたり、それでイライラしてるときだってある。だけど、絶対おばあちゃんにだけはあたるのはやめよう、って祖父が亡くなったときに思った。
おじいちゃんが死んだとき、すんごく悲しくて、してあげれなかったことばかり思いついて、後悔ばかりで…だって、こんなに早く別れが来るなんて想像もしてなかったから。でも、今、思えば祖父の死は私に大事なことを教えてくれたんだと思う。月並みだけど、おばあちゃんを大事にしなきゃいけないんだってことを教えてくれた。今でも、もし、おじいちゃんが生きていたら、私は今でも以前のように家族のことなんか真剣に考えることもなくて、自己中なままで、家族を大切になんて思ってなかったと思うから。
だけど…お父さんとお母さんはいったいどんなふうに思っているんだろう。私のように、ふとこんなことを考えたり、気付けば何時間もおばあちゃんのことを考えてるなんて夜があの2人にもあるのだろうか。私だけでおばあちゃん守るのなんて無理だよ。不安だよ。お兄ちゃんがいたら、まだ気持ち的に心強いけど。
おばあちゃんが私だけに弱音を吐いていたり、本当はすごい衝撃的な言葉を言ってたり…そうゆうことを両親は知らない。そんなこと私も両親にいちいち言えないし、だから、一人で考えこんじゃう。
一緒に住んでるけど、昼間は一人だし、夜になってみんなが帰ってきたところで夕食の食卓があるわけでもなく、おばあちゃん本当はすごく寂しいんだと思う。孤独を感じてるんだと思う。そうゆう本音を私にだけ、ポロッと言うときがある。私はどうしたらいいか分からないことの方が多い。
具体的に何て言えばいいか分からないけど、もっとおばあちゃんのこと大事にして、大切に想って、うわべだけじゃなくって。居なくなってから後悔したって遅いんだよ?って、両親に言いたい。
みんな自分の生活が一番大事なのは分かるし、精一杯なのも分かる。別に何かを犠牲にしたり、我慢までして、おばあちゃんのことを思いやれって言いたいわけじゃない。私にだってやることや、やりたいことがあるし、友達と遊んだり、そうゆうことの方が楽しいに決まってる。だけど、心にほんのちょっとだけ優しさを持てば良いだけの話だと私は思う。ましてや、家族のことなんだから。
私や両親のように若ければ、そりゃ友達がたくさん居たり、やることもいっぱいあったり、少なからず将来の夢みたいな野望みたいなもんがあるのは当たり前だけど、おばあちゃんはそうはいかない。若い私たちのように“ひとりで居ること”を楽しむような感覚はほとんどないと思う。一般的な高齢者がみんなそうって意味じゃなくて、うちの祖母の話だけど。
そうは言っても、私自身、おばあちゃんに何をしてあげられるのかって正直分からない。家に帰ってから寝るまでずーっと一緒にいてあげる?毎晩一緒にご飯食べる?…無理すれば、出来ることばっかりだ。なのに、やってないんだ。結局、口だけなんだなって自己嫌悪に陥る。それの繰り返し。
だから毎日、罪滅ぼしのつもりなのか、目に見える分かりやすい優しさを与えたいのか、甘いものや好きな食べ物を買って帰ったりして、そんなものでおばあちゃんの心の隙間を埋めてる気になって、これでいいんだって自分に言い聞かせてるようで…。
本当にちっぽけな人間だ。こんなこと、こうやってブログに書いてたって、なんの意味もないのにな。。