コンセント

出演：市川実和子（ユキ）、村上淳（木村）、つみきみほ（律子）、木下ほうか（ユキの兄）、小市慢太郎（山岸）、斉藤歩（特殊清掃員）
芥正彦（国貞）、二木てるみ（ユキの母）、夏八木勲（ユキの父）ほか
原作：田口ランディ
監督：中原俊
「１２人の優しい日本人」の監督さんです。あれよりはこっちのほうが好きですが、すんごいシュールというかマニアックな内容でしたね。結構付いていけないかも。
市川さんがどんな演技をしてるかなーと思って借りてみたんですけど、少しだけ期待はずれでした。なんていうか、市川さんはきっと風変わりな女の子を演じるほうが合ってるのかも。いや、このユキも風変わりっちゃ風変わりなんだけど、それは精神的にヤバいだけで、性格が風変わりってわけじゃない。なんかセリフが棒読みに聞こえちゃったんですよね、普通に喋るシーン。まだ、演技が完成してない頃なのかなとも思ったけど、これ「アナザヘヴン」以降の作品なんですよね。というか、「アナザヘヴン」が彼女の映画デビュー作らしい。あれの朝子はすんごいピッタリだったのになぁ。あと、「イン・ザ・プール」の役もすごく良かったし。しかし、相変わらずスタイル抜群。
ストーリーとしてもそんなに見応えがあるものではなかった。自発性トランスとかシャーマンとか、そういう類に興味がある人は観てみたらいいんじゃないかなと思います。あと、市川さんのヌードが観たい人もぜひ。濡れ場がたくさんあるので、それだけでも価値がある映画と言えるでしょうね。サイコとエロスが上手い具合にミックスされてるとは思います。タイトルの「コンセント」にはさまざまな意味が含まれてるので、それを自分なりに解釈するのも良いと思います。
ただし、グロいシーンや恐いシーンなど多々あるのでご注意を。

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コンセント (幻冬舎文庫)